被告と被告人

2017/12/07

被告とは、民事訴訟において訴えられた当事者である。

被告人とは、刑事事件で検察官に起訴された当事者である。

新聞報道・テレビ等において、刑事事件で訴えられた人を「○○被告」と表示することが多く見られるが、明白な間違いである。

おそらく「○○被告人」という呼称が江戸時代の「下手人」のような響きがあるので、多少でもやわらかな響きに聞こえる「○○被告」という呼称を使用するのであろう。

別に「○○被告」と呼称したからといって人権に配慮していることにはならない。

人権に配慮するなら、匿名報道にするか、実名報道でも「○○氏」と呼称すればいい。

間違いは間違いである。

弁護士等法律家は、決してこのような使い方はしない。

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