真実は何故尊いのか

2020/01/09

真実は尊いと言われる。では、何故真実は尊いのか。

それは、真実には「力」が宿るからである。

例えば、ある人が窃盗罪を犯したとしよう。真実が窃盗罪であり、窃盗罪で処罰されたら、その人は納得する。しかし、真実が窃盗罪なのに、強盗罪で処罰されたら、その人は納得しないし、後で真実を知った裁定者も納得しないはずだ。

真実を前提にした処分には関係者全てが納得するのである。このように真実には過去現在に関する納得力が備わるのである。

そして、真実が窃盗罪である場合には、真実を前提に被害回復が図られ、真実を前提に窃盗者は立ち直ろうと自己を修復する。虚偽を前提にしては関係者の未来への修復力は見出せない。

このように真実には過去現在に対する納得力と未来の修復力が宿るから尊いのである。

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