職務質問①

2017/08/10

24才くらいのころ職務質問されました。

東京山手線の中規模駅の繁華街で夜11時ころ自転車であてもなくうろうろしていました。

とある地点で40才くらいの制服警察官とすれ違いましたがきちんとライトをつけていたので止められませんでした。

1周して同じ地点で同じ警察官と再び遭遇したので、面倒だと思い急ハンドルしたら「待て!」と声をかけられました。悪いことはしておらず、逃げて追いかけられてもややこしいので止まりました。

いきなり「何してた!」と詰問されましたが「散歩です」と回答しました。さらに「あやしいですか」と言うと「あやしいよ」と返されました。確かに、同じところをぐるぐる周回するというあやしい動きをしていました。

「かばんの中を見せてください」と警察官は丁寧な口調にかわりました。「任意ですよね。拒否します」と回答しました。さらに「あなたがどこまでできるか全部知っていますよ」と今考えると恥ずかしい応戦をしました。すると警察官は「たぶん勉強している人だと思いますが、これも勉強だと思って協力してください」と言ってきました。私は「あなたに勉強を見てもらうつもりはありません。」とくってかかりました。警察官は、私の自転車の前に立ったまま「協力してください」と私の体にも自転車にもかばんにも手を触れず粘り強く説得作業を続けていました。

私は自転車に跨がったままで、なぜか自転車から降りたら負けだという気持ちになっており、警察官の立ち位置も見事なので身動きが取れず、根負けしてかばんのチャックを開けました。

警察官は手を触れること無くかばんの中を覗きましたが、中には本と筆箱しか入っておらず問題なくそのまま終了しました。警察官は「ご協力ありがとうございました」と去って行きました。警察官の行為に違法性は一つもありませんでした。

この職務質問における警察官の訓練された粘りとプロのテクニックに、今では、本当に「勉強になりました」と脱帽の気持ちであり、同時に一歩間違えた行動を取っていたら公務執行妨害になっていたかも知れないという冷や汗ものの回想をしています。

 

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