有罪率99.9%=無罪率0.1%なのか?

2024/01/12

日本の刑事裁判での有罪率は99.9%と言われている。刑事裁判では結審すれば有罪か無罪の二択なので、有罪率が99.9%ならば、無罪率は0.1%となるのが数字における論理的帰結である。

とすると、起訴されたら絶望的ということになり、自己が無罪だと思って無罪主張をして抗うことは無意味で、罪を認めて執行猶予を狙うことが現実的なのであろうか。

筆者は、有罪率99.9%=無罪率0.1%は、現実の刑事裁判を反映していないと考えている。

実は、有罪率99.9%の大半は、最初から無罪を争っていないのである。

自己が無罪だと考えている人が考慮すべきは、無罪数÷無罪を争っている件数なのである。

この数字はなかなか検索が困難であるが、2%強であるというデータを見たことがある。

それでも少ない数字ではあるが、1000人に1人の無罪率から50人に1人の無罪率に跳ね上がった。

抗う余地は十分にある。

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